けものフレンズが終わってしまい、どったんばったん大騒ぎ!
でもまぁ、騒ぐほどのことでもないか・・・。
"しろくろ"と言いながらカラフルだけども。けものフレンズ ロゴジェネレーターより終わってしまいました。けものフレンズ。
喪失感もあるのですが、満足感もあったりして。
賛否両論な最終話なようですがいかがだったでしょうか。
ネタバレありでいきますので、未見の方はご注意です。けもフレの良さについては前記事の
けものフレンズにはまった に記載してますので、今回は全話見終わった感想など。
衝撃の大きさけもフレを見てエヴァンゲリオン以来の衝撃を受けました。
あちこちに散りばめられた状況証拠の数々、でも公式にはそれらについて言及されない事も多々あり。
ピースを集めては、自ら考察し他の方の考察を参考にしたりと納得できる解釈を求める日々。
かといって、そういったピースを拾わなくてもフレンズ達の無邪気な姿に癒される日々でした。
どこにも無い人の気配、それでもかつての人の痕跡を残す寂れた施設、物語の舞台はなにか異様な気配を感じさせるのにそんな事お構い無しに続けられるフレンズ達の楽しく平穏な生活。
そんな
ほのぼのと
SFのバランスが絶妙だったんだと思います。
ほのぼのに癒され、応援し、その裏に垣間見える不穏を読み解く面白さがありました。
スタートの敷居が高かった僕の主観ですが、けもフレを視聴するには幾つかの高いハードルがあった気がします。
1.キャラクターが動物を擬人化した少女だったこと擬人化、獣、というキーワードで倦厭される方もいたのではないかなと。
しかも、モデリングはお世辞にも洗練されているとは言えなかったですし。
僕はこのキーワードだけで弾いてしまいました。すいません・・・。
2.ビジュアルがパッとしなかったビジュアルも含めてモーションも不自然でした。
今、一話を見てもやはり『狩ごっこ』のシーンには脱力してしまいます。
でも、慣れてしまえば
良い味になってしまう不思議。
また、リアルでは無いから僕が懸念していた変な
ヤラシサが無かったんです。
つまり、単純にキャラの萌化で引きつけるように作られてなくて、クレヨンしんちゃんとかそういう雰囲気に近いのでは無いかと思います。
回を進むにつれてこの辺りの誤解が解けたり、慣れたり、ピースを見つけてしまったりしたのが徐々に火が着いた要因でもあるのかな。
また、話題になってしまってむしろ倦厭された方はひと段落したこの辺りで、腕組みながら凝視するも良し、ながら見するも良し、最低4話まで・・・最悪2話まで視聴する事をお勧めします。
熱意を持って作られた教養番組である動物の特性、人の動物としての特性、それぞれの地域の植生や環境の解説。
また、魅力的なフレンズを入り口としてオリジナルの動物を知ろうとする欲求が生まれてくる仕組みがなされています。
動物園の飼育員さんの解説があったり。
このプロジェクト自体がそういう実験的な試みなのかもしれません。
現時点で社会現象と言われていますが、僕が実感できる範囲ではネットで多大な反響があるだけで実社会にそれほど影響を与えているようには思えません。
もし、夕方の帯で放送していれば本来の意味で社会現象になっていただろうと予想します。
お子さん、その親御さん、そしてアニメファンも巻き込んだ熱風となっていたのではないでしょうか。
深夜枠で放送されていたことは、そういう意味で勿体無かった思いがします。
願わくば、夕方や土日の日中に再放送してもらいたい!
もしかするとガンダムのような流れで、再認識されどったんばったん大騒ぎになるかもしれない。
そんなポテンシャルを感じさせます。
実は二部構成であるけものフレンズはロードムービーです。
1話さばんなちほー ~ 7話じゃぱりとしょかん まではかばんちゃんの
種族を探す旅で、僕ら見ている視聴者はうすうすヒトだろうと気づきながらも、道すがら問題を抱えるフレンズ達をヒトの叡智を借りながら解決していくストーリー構成になっています。
7話で文字が読める、火や道具を使って調理するというヒトとしての決定的な証拠でかばんちゃんがヒトである事が明らかにされます。そしてここまでが第一部でここからは
ヒトを探す旅という第二部に入って行きます。
8話PPP は緩衝材としての役割。
ヒトを最後に見たのは港という情報があり、港を目指すことになります。
9話ゆきやまちほー ~ 12話 ゆうえんち は怒涛の第二部。
怒涛のごとく伏線を回収しながら新たな伏線引き、ヒトを探す旅からパークを守る戦いへと変調していく旅となります。
真のクライマックス第11話 せるりあんフレンズ達をどん底に突き落とした(個人的に)真のエンディング、真のクライマックスが第11話です。
ネットでは
たつきを信じろ!、
裏切ったな、たつきー!の声が広がりました。
変に商業的に狙うなら、この回で終わってたかもしれません(そうなったら伝説になったかも・・・)。
続きは劇場版で!とか第二期で!とか。
で、そうならなかったことが僕らの救いであり、製作サイドの思いやりだったり、けもフレらしさなんじゃないかなと思うのです。
かばんちゃんのさーばるちゃんへの思いが語られるあたり、ぐっときます。
けものフレンズは引き(各話の終わり)が上手くて本当にやられますね。
第4話の「あいつ絶滅してなかったのか・・・」引き!
第6話の「ヒトだと思います・・・」引き!
第11話の「ありがとう・・・」引き!
一週間が待ち切れなくてたまらなかったです。
※たつき→監督本当のエンディング 第12話 ゆうえんち終わり良ければ全て良しって言うじゃないですか。
本当ですね。本当にそう思いました。
この回ではさーばるちゃんのかばんちゃんへの思いが語られるのです。
観てる僕らは第11話含めてお互いの思いを知る事になるのですが、劇中では互いに意識の無い時に語られることなので一方的な吐露なんですよね。その辺の演出も上手いなと思ってしまいます。
OP曲がながれて、野生開放したフレンズ達が集まるシーンは僕の中で伝説です。
それぞれフレンズの特性や個性を活かした撃退作戦も。
そして、大団円を向かえ、新たな不穏を見せながらも淡々と進むストーリー。
新たな旅立ち、いつものポンコツ、新たな出会い。
そして、『つづく』の文字。
アニメけものフレンズらしい最高のエンディングだったんじゃないでしょうか。
♪ぼくのフレンド の2番目もストーリーにばっちり合っていましたし。
曲が良い!オープニング曲もエンディング曲もいいですよね。
ようこそジャパリパークは元気がでるし、ぼくのフレンドは友達との距離感であったり、思い出であったりどちらもけもフレに無くてはならないもののような気がします。
回収されなかった伏線1.ヒトは絶滅したのか劇中では回収されないままでした。
BDに付録されたガイドブックによるとミライさんは生きているらしいので、絶滅していないという事になりそうです。
今後、どう回収されていくのか楽しみなところ。
ヒト・セルリアン・フレンズの三つ巴の戦いになっているなど複雑な展開もありかも?
2.サーバルちゃんはなぜ泣いたのか第10話 ろっじ でミライさんと先代サーバールちゃんのホログラムを見た時に、サーバルちゃんが涙を流した理由が回収されていないままです。
ヒト化したが故の感情や自我の表れだったのでしょうか。
3.フレンズがセルリアンに食べられた後厳密に言うと回収されているのですが、細かい解釈についての部分で。
かばんちゃんがセルリアンに食べられる→自然に帰る→ヒトのフレンズからヒトへ。
本来なら記憶等が失われる事になるはずなのに、失われていなかった。
で、中国の方の考察に納得のいくものがあったので紹介。
動物のフレンズ→自然に帰る→動物に戻る
ヒトの脳の容量から動物の脳の容量へと小さくなるため記憶を失う。
一方、かばんちゃんはヒトのフレンズ→ヒトだったので脳の容量が変わらなかったわけですな。
で、このフレンズから元の動物に戻る作用で疑問に思ったのが
かばんちゃんはヒトの体毛からヒトのフレンズになったわけで、自然に帰っても体毛にならなかったわけです。
これって凄い事で、例えば絶滅種のフレンズや化石種のフレンズでも同じ事が起これば、絶滅したはずの動物が復元される事になるんですよね。
サンドスターとサンドスター・ロー(セルリアン)には、野生動物を復元するというシステムになっているような気がします。
そうすると、環境を破壊するヒトの方が悪い存在にも見えて奥深いです。
そんなわけで、二期目なのか劇場版なのかわからない次回策に期待と不安を抱き待ちたいと思います。
テーマ : けものフレンズ
ジャンル : アニメ・コミック